子供サッカー観戦

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【2001.03.20】

【三男坊小学校時代のチームメイト】 2001/3/20

 三男坊が所属しているサッカー倶楽部は、監督とコーチの指導方法が少しユニークで、自分たちが学生時代にしごかれた経験を、小学生にしてはいけない、伸び伸び楽しくやろう、と言うのが決まりで、ある意味ボール遊びの延長だ、だから試合では負けることが多い。

   試合中に大声で叱咤激励する他のチームの中には、子供に向かって「馬鹿野郎」を連発するコーチもいるし、「今度へましたら、先発から外すぞ」と脅すコーチもいる、確かに強いけど、あれでは日頃の鬱憤をはらすために、大人が子供をいじめている様にしか見えない。

   その点、内のチームは、コーチも穏やかでチーム内も仲が良く楽しそう、週1回日曜日午前中だけの練習では、強くもならないが、それでもチームの中には負けず嫌いもいて、ふがいない内容で負けたときには、人目もはばからず泣いて悔しむ子もいる。

   一般的にサッカー熱が冷めて、野球の人気がまた盛り返してきて下級生では同学年でチームを作れない学年も多いけど、現6年生は15名いる、中には6年から始めた子や、運動がやや苦手な子供もいるけど、コーチの指導のおかげか、まとまりのあるチームになってきた。チームを紹介する。

 
【小学校最後の試合】 2001/3/20

 キーパーのあまやんがなんと学校で足を骨折してしまい、約2カ月程試合に出ていなかった、また末っ子も親指に怪我をして1カ月程試合に出ていなかった、そんなチームがベストメンバーが揃って試合したのが先週の日曜日、だが練習不足と、チームのバランスが悪く大敗して、あまやんは人目をはばからず大泣きした。

 でも彼は、2カ月休んでいる間に、コーチから指導を受けたのか、1対1になってしまった時には一歩前に出ることを覚えて、シュートコースを限定させ、何度も素晴らしいセービングをした。

 そして、その2日後、小学校最後の試合が行われた、卒業記念連取試合と掲げられた看板には、3チームで2試合ずつ計4試合の予定が書かれてあった。

 第一試合の前半は0:0で、相手も4試合の試合予定では、弱い内のチームにベストメンバーを外していたが、後半はメンバーを揃え、形を作られ、ポストプレイが上手い子にDFが崩され、立て続けに3失点と負けた。

 第二試合も第三試合も、大量失点は無かったものの、イージーミスも絡み、負けてしまった。しかし今まで得点チャンスを生かし切れなかった、かねやんが初ゴールを上げ、じょにーからのラストパスを確実にたたき込んだつよしの活躍もあり、第四試合に掛ける意気込みは上がっていた。

 ホイッスルが拭かれる前に、キャプテンたいちが皆を集めて円陣を組み、意気を高めた、さぁ最後の試合だ。

 皆これまでの3試合と動きが違って、プレスが早くボールに食らいつき、ボールを取れるようになってきた、相手陣内にいることが多く、ボール支配も6割はあっただろうか、前半の5分頃あまやんからのロングキックを末っ子が受けてDFを交わしてセンタリングを上げようかとしたとき、コーナーに逃げられた。

 末っ子がボールをセットする頃、DFのよねがゴール前に詰める、今日はヘッドが炸裂していないので、父兄の期待も高まる、右足で蹴り上げたボールはカーブを描いてゴールに向かっていった、あっと思った瞬間相手キーパーはボールを弾いてしまいそのままゴール!! 久々の得点に小さなガッツポーズ。

 しかし、その数分後には、DFのクリアミスが相手の足下に転がり、失点をしてしまう、いやな雰囲気だったが、あまやんの激が飛ぶ「諦めるな、勝つぞ!」

 そして、中盤でインターセプトしたけんがゴール前に持ち込み、ここでラストパスを出してしまうのが多かったが、強引に打った!! ボールはキーパーをかすめて、ゴールネットを揺らした、追いつかれた嫌な雰囲気を払拭する、見事なゴールだ。

 その後相手が自軍に責めてきた時に、気合いの入っていたゆうくんが、ゴールエリア内でのボールの取り合いで、相手の足を蹴ってしまった、え”? PKなの? そんな反則なんてしようとは思わなかったんだ、と表情は見えたが、審判の判定は無情にもPK。

 ところが、守護神あまやんは、ビデオカメラから見守っている親父や皆の期待に見事に答えて、左手一本でボールを弾き出した、素晴らしいセービングだ、もうチームも父兄も大はしゃぎ。

 前半を2:1で折り返して、後半もボールは支配していたものの、カウンターで数回危ない場面があったものの、痛む足にコールドスプレーをした、おとの安定した守りに助けられた。

 このチームは皆優しすぎると言うのか、自己意欲が少ないと言うのか、ボールをお互いに見合わせてしまったり、声を掛け合って、ボールを呼び込んだりと言うのが出来ていないので、後半の失点は多かったしたが今日は違った、1失点してしまうと、逆転されてしまう嫌な雰囲気のなか、後半あっと言う間に過ぎて、審判の長い笛が鳴った、勝った! 勝った!

 試合後、相手チームに挨拶して、コーチに挨拶した後、椅子に並ばせて写真を撮った、皆良い顔をしている、何人も父兄カメラマンが揃ったので、誰かが「まるで記者会見の様だ」と茶化す。

 これで、小学校のサッカーは終わり、末っ子は1年から入っていたけど、最初は砂場で遊んでばかりだったのが、こんなゲームが出来るように成長するなんて、当時は考えられなかった、これから、中学だが、違う学校に行く子もいるし、サッカー部に入らない子もいるだろう、また違う小学校からも来るだろうから新しい出会いが出来る、練習も毎日あるし、朝練だってやるだろうから、長男がそうだった様に、ぐんと伸びると思う、これからも楽しみではあるけど、小学生の様に試合の度に見学が出来なくなるのはちと寂しいもんだ。


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