SONICblue RioVolt 13500


【WMA/MP3/CDプレーヤの比較】 2001/4/23

 シリコンオーディオプレイヤーのFresh Musicは、コンパクトフラッシュ&単三電池対応と言うことで使ってみた物の、電源を切った後再び電源を入れると1曲目に戻ってしまう、いわゆるレジェーム非対応品だし、MP3ファイルにはIDタグと言う音楽情報が格納されているのに、それを表示する液晶も無いので、音が悪い以上に使い勝手が悪かった。

 レジェーム対応のシリコンオーディオは、sonicblue Rio500 や IODATE HyperHyde や NOVAC iAUDIO と数種類見つかったけど、新たにMMCやSMのメモリーカードを買わないとCD1枚が聞けない、小さいくて軽いのは魅力だけど、カード込みの値段は軽く2万円を超えてしまうので、筐体は大きく厚く重いけど、なんと言っても大容量のCDRに焼いたMP3が再生出来るしもちろん普通のCDも聞ける、WMA/MP3/CDプレーヤが欲しくなり最近のを機能比較した。

最新機種の主な比較
メーカーSONIC blueKENWOODTDK
機種名RioVoltDPC-MP727MOJO
製造メーカーiRiverKENWOODHavin
135mm129mm137mm
長さ147mm138mm154mm
高さ 35mm 32mm 30mm
重さ235g(電池除)260g(電池除)320g(単3形乾電池含)
連続再生時間15時間10時間10時間
イヤホン出力7mW9mW9mW
液晶表示ID3 Tag V2 3.0 英文字ID3 Tag v1.0 英文字ID3 Tag v1.1 英文字
レジューム機能有り有り有り
音跳防止機能最大約120秒間最大110秒最大8分
イコライザー有り無し有り
特徴ファームウエア書換可能充電池本体で充電可能見易い液晶
欠点曲間プチノイズ有りWMA/MP3の早送/巻戻不可早送/巻戻サーチ不可
情報プレリリースプレリリース製品案内
レビュー魁!藤原流アイテム道魁!藤原流アイテム道魁!藤原流アイテム道
 デジタブル  



【SONIC blue RioVolt 13500】 2001/4/23

RioVolt
【頑丈なパッケージ】
RioVolt
【中身】
 結局あまり悩むことも無くRioVolt を買った、秋葉原のあきばお〜で19,580円、決めては何と言っても、ファームウェアの書き換えが可能と言うことと、TEST版が頻繁にアップデートされていると言う事。

 予めMP3を焼いたCDを持って店に買いに行ったが、帰りの電車では聞くことが出来なかった、と言うのもこの頑丈なパッケージのおかげで、素手で開けることが出来ず帰宅後カッターで回りを切断しないと対面出来なかったヾ^^;;

 パッケージの中身は「本体」「ACアダプター」「リモコン」「イヤホン」「アルカリ単三電池」「カバー」「保証書」「取扱説明書」「リアルネットワークス社のオーディオ管理ソフトウェア「Real Jukebox」のCD」「アダプテック社のCD作成ソフトウェア「Easy CD Creator (DirectCD付属)」のCD」

 まずは、買ったままの状態で音楽CDを聞いてみた、電源を入れてから4〜5秒たってからCDが回りだし、再生するまで17秒程掛かった、次にMP3を焼いたCDRだと更に時間が掛かり、同じく4〜5秒たってからCDが回りだし、再生するまで27秒程掛かった、その後ファームウェアを正式版を通り越して、Ver1.20の4/21付TEST版で試してみたが、普通CDもCDRもはあんまし変わらない、多少は短くなっているので今後に期待か。但しスリープ機能やリモコンの機能がアップしていてこれは単なる基本性能のアップにとどまらず、どんどん進化しそうで、今後も楽しみ。

 買ったままの状態ではレジェームは非対応だが、ファームウェア書き換え後可能になる、起動時にCDを読み込んで内部メモリーに記憶しているようで、なんと蓋を開けてもレジェーム解除にならないのは、普通のCDプレイヤーから考えると不思議。

 ちと残念なのは、比較表を書いていて、懸念していたのだけど、イヤホンの出力が少し小さい、これはファームウェアではどうしようも無いのか。


【RioVolt開腹】 2001/5/3

RioVoltRioVoltRioVoltRioVolt
【ケースに切欠加工】【開腹1】【開腹2】【基板拡大】
 数日RioVoltを使ってみて大きな不満は無い、音質があまり良くないと、一部のサイトでは書かれているけど、僕にとっては、他の機種と聞き比べた場合で、RioVoltばかり聞いていたら、それほど感じない。ちょっと不便だったのは付属のカバー、液晶が隠れてしまい折角IDタグ表示しているのが見えないのは、カバーに切欠を入れて加工してみた。

 ついでに、本体を開腹してみた、手持ちのCDウォークマンより厚いのは、比べてみるとピックアップの厚さは変わらないが(と言うのもここに小型モーターが入っているから)基板が大きくピックアップの残りの大きさでは収まらないから、ただ一部2重基板になっているので、これをもっと大きくするかすれば厚さは薄くなるようにも思われる。

 基板に使われていないコネクターがあり、今後ハードウェアーにも進化が見られるかもしれない。

 拡大写真で見えている大きなチップは、米SST (Silicon Storage Technology, Inc.)の、x16構成のフラッシュ・メモリー・チップ、「Multi-Purpose Flash」4Mビットの「39VF400A」電源電圧は2.7V-3.6V。アクセス時間は45ns(3V時)。2Kワードのセクター消去、32Kワードのブロック消去が可能な物で2000/1/10に出た物。これがあるので、電池を取り外しても、レジェームが効く、今後のファームウェアの進化で、まずこのメモリーに格納されたデータを瞬時に再生してくれれば、操作性は上がると思うけどなぁ、但し違うメディアに交換された場合は、工夫をしないと困るけど。

 もう一つ見えるチップは、日本のローム社製、光ディスクLSIで、ポータブルCD用 4chドライバ+パワーコントローラ「BA5901K」データシートを読むと「充電用パワートランジスタを内蔵」とあるので、将来ニッケル水素電池への充電が可能になるかも?

 残念ながら、それ以上は基板が本体に固定されているので、見ることは出来なかった。


【ファームウェア書き換え】 2001/5/3 5/5 5/27

 ファームウェアを書き換えた後にリモコンで操作できる機能を紹介する、これは付属のマニュアルには書かれておらず、ここのサイトでも公開されているが、当然TEST版の事は書かれていない、本家iRiverではもうじき正式公開される様なので、RioVoltも追従されるのか?

ファームウェア1.20 TEST 2001.4.20版 5.4版でのプレーヤーの詳細設定

ファームウェア 正式版2.0 (2001.5.23) でのプレーヤーの詳細設定

 ファームウェア1.12fpdir以降では、EQボタンを約2秒間続けて押すと、詳細な項目を設定 できるメニューを表示させる事が出来るようになったが、1.20では更に大きく機能が追加されている。

追加機能のメニュー
メインメニューサブメニュー設定範囲ヴァージョン
1GENERALBEEP SOUND VOL1,2,3,4,OFF1.20
2 RESUMON,OFF1.12fpdir
3 MP3 BUFFER30sec,60sec1.20
4 VOLUME STEP40,201.20
5DISPLAYADAPTER LIGETON,OFF1.12fpdir
6 FILE EXTON,OFF1.12fpdir
7 TAG INFOON,OFF1.12fpdir
7a TIME INFONOMAL,REMAIN1.20 5/4
8TIMERSLEEP TIMEROFF,10,20,30,40,50,60,70,80,90min1.20
9 STOP POWER OFFOFF,30sec,10,20,30,40,50,60min1.20
10CONTROLFF/RW SCANON,OFF1.20
11 FF/RW SKIPOFF,+10/-10,DIRECTORY1.20
12 FF/RW SPEED1X,2X,4X,6X 1.12fpdir
13 EQBUTTON MODENAVI,EQ,PROG1.20
14MODEREPEAT 1ON,OFF1.20
15 REPEAT DIRON,OFF1.20
16 REPEAT DIR ALLON,OFF1.20
17 REPEAT ALLON,OFF1.20
18 SHUFFLE ON,OFF1.20
19 SHUFFLE 1ON,OFF1.20
20 SHUFFLE DIRON,OFF1.20
21 SHUFFLE DIR ALLON,OFF1.20
22 SHUFFLE ALLON,OFF1.20
23 INTROON,HighlightON,OFF1.20
24USER DEF EQBASS BOOST0〜12dB1.20 5/4
25 BASS FREQ50Hz,100Hz,200Hz1.20 5/4
26 TREBLE BOOST0〜12dB1.20 5/4
27 TREBLE FREQ2kHz,4kHz,7kHz1.20 5/4


1.ビープ音の設定:
 電源ON時は、しばらくしてからビープ音が鳴り、CDが回転し始めるので、このビープ音を設定していないと不便、音量を1〜4迄設定できる。

2.レジェームの設定:
 最初からこの機能が無かったのが不思議な程、シリコンディスクMP3プレイヤーに何故この機能が無いのが多いのも不思議、カセットプレイヤーやMDプレイヤーを聞いてきた人には、必須機能でしょう。

3.MP3バッファの設定:
 少々叩いても音飛びは発生しないので、30秒で良いでしょう。

4.ボリューム音量細分化の設定:
 最小から最大まで20と40ステップに細分化するもの。

5.ACアダプター接続時でのバックライト常時点灯の設定:
 これでACアダプター時の設定は出来るものの、電池使用時はすぐにバックライトが消えてしまうので、バックライト点灯ボタンが欲しいところ。

6.ファイル拡張子表示の設定:
 先頭に[mp3]と表示されるのを、これで消せる。

7.ID3タグ情報表示の設定:
 OFFにしておくと、ファイル名を表示、ONだとファイル名の後にID3タグ情報が表示される、ON時にはファイル名もいらないのでは?

7a.時間表示の設定:
 経過時間か残り時間の表示。

8.スリープタイマーの設定:
 オートリプレイでも所定の時間で電源OFF

9.ストップ後電源OFF時間の設定:
 RioVoltには一時停止ボタンと停止ボタンが兼用になっているので、一時停止後何分(秒)で電源をOFFにするかの設定。電源OFFになると再度電源をONにしてから再生するまで時間が掛かるので、この設定は嬉しいが、30秒の次が10分と言うのもなんともおしい。

10.早送り/早戻しの設定:
 再生時にスキャンさせる。12でそのスピードの設定。

11.スキップモードの設定:
 早送り/早戻しボタンを押してビープ音が「ピッピッ」と鳴った後に、押し続けるとビープ音が「ピッピッピッ」と鳴りスキップする、10曲スキップとディレクトリースキップを選べる、本体に+10スキップボタンがあるが、ディレクトリースキップ無いのでこれは非常に便利、リモコンでも操作可能。ディレクトリーリピートを設定していても、ディレクトリースキップは可能だが、10曲スキップは出来ない。

13.EQボタンの設定:
 リモコンのEQボタンを変更できる、長押しすることで設定プログラムモードになるし、EQはそれほど変化が無いので、NAVIがお薦め。

14〜22.リピート・シャッフルの設定:

23.イントロ演奏の設定:
 ONで曲の最初から、HighlightONで曲の途中1分からイントロ演奏。

24〜27.ユーザーEQモードの設定:
 予め用意されているEQの他に、カスタマイズ設定が出来るEQモードが追加になった、ある程度大きな音量で聞くと、EQの変化はあまりないので、EQはノーマルで使っている。

 製品が出荷された後も、これだけ機能が進化するプレイヤーも珍しいのでは(反面プログラミングが間に合わなくて出荷したのが問題かヾ^^;;)本家韓国のiRiverでは日本語表示への開発もしているようで、今後のTEST版も目が離せない。


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